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糖尿病とは?

生活習慣病とは?

生活習慣病

忙しい毎日の中で、つい不規則な生活になっていませんか?生活習慣病とは、日々の食事、運動、睡眠、喫煙、飲酒といった習慣が深く関わる病気の総称です。高血圧、脂質異常症(高コレステロール)、糖尿病などがこれにあたります。これらの病気は、初期にはほとんど自覚症状がないまま進行することが多く、気づかないうちに動脈硬化を進め、心筋梗塞や脳卒中、腎臓病などの深刻な合併症を引き起こす原因となります。毎日の習慣を見直し、早期に発見・対処することで、病気の発症を防いだり、進行を遅らせることが十分に可能です。                                        

血糖値が高いと言われたら?

健康診断などで「血糖値が高い」と指摘され、ご不安に思われた方もいらっしゃるかもしれません。しかし、すぐに病気というわけではなく、これは体からの大切なサインです。放置せず、この段階で適切な対応をとることが、将来の糖尿病や合併症を防ぐために非常に重要です。早期発見・早期介入により、健康な状態を長く維持することが可能です。

糖尿病とは?

糖尿病とは、血液中のブドウ糖(血糖)が必要以上に多くなる状態が慢性的に続く病気です。これは、血糖値を下げる働きをする「インスリン」というホルモンの働きが悪くなったり、分泌量が足りなくなったりするために起こります。血糖値が高い状態が続くと、全身の細い血管や太い血管が少しずつ傷つき、様々な合併症を引き起こす原因となります。特に、目が見えにくくなる(網膜症)、腎臓の働きが悪くなる(腎症)、手足のしびれ(神経障害)といった三大合併症は、進行するとQOL(生活の質)を著しく低下させます。初期には自覚症状がほとんどないため、健康診断などで初めて指摘されることも少なくありません。

1型糖尿病と2型糖尿病の比較

糖尿病は、血糖値が高い状態が続く病気ですが、その原因や特徴によって主に1型と2型に分けられます。ここでは、それぞれの違いについて比較します。

糖尿病の種類と特徴
項目 1型糖尿病 2型糖尿病

原因

自己免疫によって膵臓のベータ細胞が突然壊れる、免疫異常が一因。インスリンが膵臓でほとんど分泌されなくなることで発症。

体質的なものに加え、食べすぎや運動不足などの生活習慣の影響。インスリンが作られにくくなったり、作られても効きにくくなったりすることで発症。

割合

5% 程度

90% 以上

発症年齢

小児〜思春期に多い

40歳以上の中高年に多い

発症のしかた

急激に症状が出て、悪化も急激

ゆるやかに発症し、ゆっくりと進行

体型

やせ型が多い

肥満型が多い

治療方法

インスリン注射

食事療法、運動療法、薬物療法

病態

インスリン分泌:ほぼゼロまたは著しく低下。

インスリン分泌:不足している場合や、正常でも効きにくい(抵抗性がある)場合がある。

治療の基本

インスリン療法が必須。自己注射でインスリンを補う。食事療法、運動療法も重要。

食事療法、運動療法が基本。改善が見られない場合は、飲み薬(経口血糖降下薬)や注射薬(GLP-1受容体作動薬、インスリン製剤など)を使用する。

予防

現在のところ、有効な予防法は確立されていない。

健康的な食事、適度な運動、適正体重の維持など、生活習慣の改善が予防に重要。

 

治療の流れ

糖尿病の治療は、まず現在の体の状態や血糖値、合併症の有無などを正確に把握するための検査(血液検査、尿検査、心電図、眼底検査など)から始まります。その上で、年齢や体の状態、ライフスタイルなどを考慮し、HbA1cなどの具体的な目標値を設定し、達成に向けた治療計画を立てます。治療の基本となるのは、食事療法と運動療法です。これは薬物療法を行う場合でも非常に重要になります。必要に応じて、飲み薬や注射薬(GLP-1受容体作動薬、インスリンなど)を組み合わせることもあります。治療は一人一人の状況に合わせて個別に行い、定期的な診察で効果を確認しながら調整していきます。疑問や不安があれば、いつでも医師やスタッフにご相談ください。

管理栄養士による食事指導の相談

糖尿病の治療において、毎日の食事は最も重要と言っても過言ではありません。「何をどれだけ食べたら良いの?」「外食や飲み会が多いんだけど?」「家族と同じメニューで大丈夫?」など、具体的な実践には悩みがつきものです。当院では、糖尿病に詳しい管理栄養士が、お一人お一人の食習慣やライフスタイル、体の状態に合わせた、無理なく続けられる食事のコツを具体的にアドバイスいたします。厳しい制限ではなく、バランスの取れた食事で血糖コントロールを改善するための知識や、調理の工夫、食品選びのポイントなどを分かりやすくお伝えします。食生活の疑問や改善点について、ぜひお気軽にご相談ください。

【受診のご案内】

血糖値の異常を指摘された方、糖尿病の可能性がある方、すでに治療中だがコントロールに悩んでいる方など、どなたでもご相談いただけます。まずはご来院ください。

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