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PM2.5が花粉症を悪化させる? 最新研究から見える対策の重要性

[2026.03.08]

こんにちは、豊中市・清光クリニック・院長の久堀です。
春先になると、多くの方が悩まされる「スギ花粉症」。最近の研究で、単なる花粉だけでなく、大気汚染物質との意外な関係が明らかになってきました。今回は、名古屋大学などの研究グループから発表された最新の知見と、それに基づいた対策についてお話しします。

■PM2.5に含まれる「スズ(Sn)」の存在

PM2.5は鼻を通り抜けて肺に到達するものと考えられていますが、スギ花粉症がある方の場合、少し事情が異なるようです。
〇鼻腔内にスズが蓄積しやすい
スギ花粉症患者の鼻の中には、健常者と比べて約3〜4倍ものスズが蓄積していました。
〇症状の悪化
この鼻腔内のスズ濃度は、自覚症状の重症度と有意に相関していました。
〇悪循環のメカニズム
アレルギー反応で鼻の粘液(ムチン)が増えると、その粘液がスズをキャッチして鼻腔内に留めてしまいます。蓄積したスズがさらにムチンの産生を促すという、負のスパイラルが起こる可能性が報告されています。つまり、花粉症の方はPM2.5の影響をよりダイレクトに鼻に受けてしまい、症状を悪化させる可能性があるのです。

■今すぐできる花粉症の「悪化予防」と「根本治療」

この研究結果を踏まえると、花粉そのものを避けるだけでなく、PM2.5などの微小粒子を鼻に入れないことが、症状悪化を防ぐ鍵となります。
1.悪化予防対策
「マスク着用の再徹底」花粉が少ない日だからと油断せず、PM2.5の飛散状況にも注意しましょう。高性能なマスクを正しく着用することは、花粉だけでなくスズを含む有害物質から鼻粘膜を守るために非常に有効です。帰宅後の洗浄鼻腔内に留まった物質を洗い流す「鼻うがい」も、物理的にスズや花粉を取り除く手段として理に適っています。

2.「舌下免疫療法」による根本治療
花粉シーズンが過ぎて落ち着いた時期におすすめしたいのが、アレルギー体質そのものを改善する「舌下免疫療法」です。鼻粘膜の過敏な反応を抑えることができれば、将来的に有害物質の影響を受けにくい体づくりにつながります。当院でも、今年の花粉シーズンが終わる頃にはスムーズに治療を開始できます。

■院長よりメッセージ

花粉症はもはや「国民病」ですが 、最新の研究によってその悪化メカニズムも少しずつ解明されています。当院では、お薬による対症療法はもちろん、患者様一人ひとりのライフスタイルに合わせた長期的な治療計画をご提案しています。「毎年のことだから」と諦めず、最新の知見を取り入れた対策で、少しでも快適な毎日を過ごしましょう。気になる症状や舌下免疫療法については、お気軽に清光クリニックへご相談ください。

【今回のブログの参考資料】
名古屋大学プレスリリース
「PM2.5に含まれる“スズ”がスギ花粉症を悪化させる可能性」

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