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その「いびき」、日によって違いますか? (閉塞性)睡眠時無呼吸症候群の「変動」に潜むリスク

[2026.05.18]

こんにちは、豊中市・清光クリニック院長の久堀です。「昨日はひどくいびきをかいていたけれど、今日は静かだったね」 ご家族からそんなふうに言われたことはありませんか?実は、閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)の重症度が「日によって変わる」こと自体が、心筋梗塞や脳卒中のリスクとなり得るという、興味深い研究結果が発表されました。

1.重症度の「日ごとの変動」がリスクを高める?

閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)とは、空気の通り道である気道が狭くなったり塞がることで、睡眠中に何度も呼吸が止まる病気です。血液中の酸素が欠乏することで心臓・脳・血管に負担がかかり、高血圧や心筋梗塞・心不全・脳卒中などの重篤な合併症のリスクを高めることが知られています。最近の研究(フリンダース大学、2026年)によると、OSAの重症度(1時間あたりの無呼吸・低呼吸の回数:AHI)が一定である人よりも、日ごとの変動が大きい人の方が、非致死的な主要心血管・脳血管イベント(心筋梗塞や脳卒中など)を起こす確率が34%も高いことが示されました。

2.閉塞性睡眠時無呼吸症候群になりやすいポイント

  • 肥満:舌やのどのまわりにも脂肪がつき、気道が狭くなることで呼吸が止まりやすくなります。
  • 顎の形状:肥満でなくても、顎が小さかったり下顎が引っ込んでいる人は舌が普通の人よりも落ち込みやすく、気道が狭くなりやすいです。
  • 飲酒:お酒を飲んだ日は喉の筋肉が緩みやすく、無呼吸が悪化しがちです。
  • 睡眠薬:睡眠薬の多くは、副作用として喉の筋肉が緩みやすく、無呼吸が悪化しがちです。
  • 仰向きの寝姿勢:仰向けで寝ると舌が落ち込みやすく、横向きだと軽減されることがあります。

3.患者さんへの具体的なアドバイス

  • 対策:アルコールを控える。横向きに寝る工夫をする(抱き枕の使用など)。肥満がある場合は体重管理を行う。
  • 注意点:1回の検査で「軽症」と言われても、日中の眠気や疲労感が続く場合は再評価を検討する。
  • 相談のポイント:医師には「最近急に太ってきた」「毎日ではないが、特定の条件下(飲酒後など)で症状がひどくなる」「睡眠薬○○を内服している」等を伝えることで、より的確な診断につながります。

4.医師に相談すべきタイミング

以下のようなサインがある場合は、一度ご相談ください。

  • いびきを指摘される(特に、日によってムラがある場合)
  • しっかり寝たはずなのに、日中に強い眠気や疲労感が残る
  • 夜中に何度も目が覚める、または息苦しさで目が覚める
  • 朝起きた時に頭痛がする

睡眠時無呼吸症候群は「継続的・経時的」に見ていくことが重要になってきます。「たまにしか症状が出ないから」「以前の検査で軽症だったから」と放置せず、心臓や脳を守るために、まずはご自身の睡眠の「変化」に目を向けてみてください。睡眠時無呼吸症候群には、CPAP療法などの治療法があります。気になる症状がある方は、いつでもお気軽に当院までご相談ください。

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