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「健康診断で異常なし」でも油断禁物? ~“偏食”が招く「血管のリスク」~

[2026.05.06]

20年におよぶ食生活の乱れが招く脳梗塞のリスク

皆さんは、毎日の食事をどのように済ませていますか?「忙しいからコンビニでパッと」「一人だし自炊は面倒」という方も多いかもしれません。先日、気になる症例報告が発表されました。20年以上、食事は1日1回のコンビニ弁当やインスタントラーメンのみという生活を続けていた45歳の男性が、内頸動脈解離を発症し、それが原因で脳梗塞になったという報告です。この症例から、現代人が見落としがちな健康診断では表れないリスクが示唆されます。

検査の数値が正常でも血管は悲鳴を上げている?

この男性の特筆すべき点は、定期健診で高血圧・脂質異常症・糖尿病などを一度も指摘されていなかったことです。一見すると健康そのものに見えます。しかし、詳しく検査をすると以下のことが分かりました。

ホモシステインの上昇 血管を障害する物質が増えていた。
微量栄養素の不足 慢性炎症および酸化ストレスに寄与することが知られている、ビタミンB群・葉酸・ω3脂肪酸(EPA/DHA)が低下していた。

これらは、20年以上続いた「コンビニ弁当かインスタントラーメンを1日1回、寝る前に食べるだけ」という極端な偏食が原因の一つと考えられます。

食生活の変化が将来の大きな病気を防ぐカギ

今回の報告で最も重要なことは、偏食を長年続ければ血管に深刻なダメージを与える可能性があるということ、そして逆に早めに気づいて対処すればリスクを減らせるということです。

この男性は、入院して適切な病院食を摂ることで、血管を障害するホモシステインの数値が改善し、幸いにも後遺症なく退院できました。退院後のMRIでは血管壁修復の進行が示唆されました。これは、食事の改善が血管の修復に寄与する可能性を示します。自分はまだ若いからと過信せず、まずは今日の食事に一品、野菜や魚を足すことから始めてみませんか?

些細な不安でも気兼ねなくご相談ください

「最近、食生活が乱れている気がする」「なんとなく体が重いけれど、病気というほどではない」といった段階で、早めに検査を受け、生活習慣を見直すことは決して大げさなことではありません。むしろ、大きな病気になる前の早期発見・早期介入こそが、皆さんの健やかな未来を守るために最も効果的な方法です。

当院では、患者さんのライフスタイルに寄り添ったアドバイスを心がけています。相談してよかったと思っていただけるようサポートいたしますので、些細な不安でも、どうぞ気兼ねなくご相談ください。

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